ACRP認定試験説明会 in OKINAWA

11月29日から沖縄で開催された臨床薬理学会で、ACRP認定試験説明会が実施されました。

この説明会は昨年から始まったものですが、回を重ねるごとに認定試験にチャレンジするCRC/CRAが増えつつあります。

今回はそんな人たちを代表して、昨年の説明会に参加し、今年の試験で見事に難関を突破して認定を取得した2名のCRCが登壇しました。

そして、自らの体験を交えながらACRPの活動や認定試験について説明が行われました。

 

第1部は、稲吉美由紀さん(国立病院機構東京医療センター)によるACRPと認定試験の概略説明です。

まず、世界で最も大きな臨床試験専門家の学会であるACRP本部と、その支部である日本ACRPの組織・活動が紹介されました。

途中、医師で日本ACRP理事/日本製薬医学会(JAPhMed)理事長の今村恭子さんより、ACRPの一翼を担う臨床試験担当医師(PI)の団体APCRとJAPhMedの関連および活動についても紹介がありました。

続いて、世界で唯一、公的資格の認証(米国NCCA®)をうけたCRC認定CCRC®、CRA認定CCRA®の認定プログラムについて説明が行われました。

その後、自身がACRPの認定にチャレンジしようと思ったきっかけについて、台湾の医療機関を視察訪問した際のエピソードが紹介されました。

医療機関を案内をしてくれた担当者が、開口一番「当センターにはACRP認定CRCが○人います!」と誇らしげに視察団にアピールしたとのことで、これが国際的なCRC認定であるACRPのCCRC®に興味を持った最初だったとのことでした。

稲吉さんは、認定試験の準備を“山登り”にたとえ、馴染みのなかったICHガイドラインや英語のハードルを少しずつ乗り越えて合格に至ったプロセスを自身の体験をもとに紹介しました。さらに、認定取得は最終目的ではなく、さらに大きな世界を見るためのステップであり、「門はいつでも開け放たれている!」と熱く参加者に呼び掛けました。

第1部:稲吉美由紀さん(CCRC®)  第1部:稲吉美由紀さん(CCRC®)

ACRPの組織の1つ “APCR(医師の団体)”の紹介:今村恭子さん (日本ACRP理事/日本製薬医学会理事長)  ACRPの組織の1つ “APCR(医師の団体)”の紹介:今村恭子さん (日本ACRP理事/日本製薬医学会理事長)

 

第2部は、蔵田靖子さん(岡山大学)による、具体的な試験内容・受験準備に関する説明です。

出題範囲とパターンの説明に続いて、会場の参加者に難易度の異なるサンプル問題を解いてもらうというChallenge Examコーナーが設定されました。

実戦では、コンピュータの画面上に英語で示される125問を3時間で解くことになるACRPの認定試験の雰囲気を少しでもイメージしてもらおうと、秒単位で時間を計るという熱の入れようでした。

模擬試験のあとには正解も示され、関連するICHガイドラインを紹介しながら、どのように正解を導くかという解説も行われました。

また、受験の心得、合格するために必要な知識を身につけるための資料、問題集および受験者ネットワークへの参加といった受験対策に加え、試験申し込み手順や申請書式のサンプル紹介、受験当日の注意点に至る具体的かつ詳細な説明が自身や仲間の事例を交えて行われました。

第2部:蔵田靖子さん(CCRC®)   第2部:蔵田靖子さん(CCRC®)

 

また、説明の最後には、蔵田さん自身がACRP認定試験の受験を決意してから試験当日までのスケジュールが示され、その時々の心持ちも振り返りながら、ポケット資料集(国際版)を使ったICHガイドラインの読み込み、受験仲間との交流、勉強会への参加など、強い意志と仲間のサポートによって短期間で合格にこぎつけたプロセスが紹介されました。

 

Q&Aコーナーでは、具体的な試験対策、ACRP研修の活用方法等について活発な質問が参加者からだされました。

2名の演者に加え、同席したACRP理事もこれに参加して、1つ1つの質問に回答し、さらに受験対策等についてのディスカッションも展開されました。

 

このようにして、予定していた2時間があっというまに過ぎ、説明会は終了しました。

 

文責:筒泉直樹

 

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